頑張れ、田村さん!
日経新聞より。
先日の日経新聞に下記の記事が出ていました。
--------------------------------------------------------
「自分には関係のない話」。
東京都町田市に住む派遣社員の田村優子さん(31、仮名)が
こうつぶやいたのは11月中旬、
最近盛り上がる賃上げ論議を耳にした時のことだった。
都内の放送機器の製造工場で週5日働き、
月給は手取りで20万円弱。
高校を卒業し働き始めてからボーナスをもらったことも、
給与が上がったこともない。
「独身で実家暮らしなので何とかなっている」が、
賃上げ論議で盛り上がる同僚を見ると、
自分が置き去りになったような気分になる。
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田村さんが本当に「自分が置き去りになったような気分」に
なっているのかどうか。
新聞記者が創作して書いた文章かもしれないので、
何とも言えませんが、
田村さんが収入を増やしていく道はないものかと、
いくつかの選択肢を考えてみたいと思います。
私が思いつくところでは、
下記のような選択ができるんじゃないかと思っています。
1 収入増は諦める
今まで増えなかったんだから、これからも増える可能性は少ない。
増える可能性が少ない会社に所属しているのだから、
収入が増えないことに不満を感じないような考え方を持つ。
2 今の会社で収入増の道を探る
1 今の働きぶりの状態を変えずに会社に交渉する。
2 会社にとって有用な働き手となり、
実力を認めてもらう。
3 他社に転職する
2の選択肢が田村さんにとって現実的ではない、
あるいは負担が多すぎるのであれば、
今よりも多い収入を提示してくれる他社に
転職をする。
4 独立して、自分の責任で自分の収入を増やす道を模索する
他にも、高収入の男性と結婚して、
働かずに優雅な生活を送る等、
いろいろな選択肢はあるのですが、
働くことを前提にして、上記の中で考えてみたいと思います。
1は多くの人達が現実的に選んでいる選択肢です。
18歳で今の会社に就職して31歳までの13年間、
ボーナスもない、昇給もない会社ですから、
これからもこの状態が続く可能性が濃厚です。
この現実を受け入れて、収入面以外の魅力ややりがいを見つけ、
前向きに生きていくというのも一つの選択肢だと思います。
2−1はちょっと過激な選択肢です。
会社はボーナスも昇給もなくてよいと考えている、
あるいは(経営が苦しい等の事情で)
支給できない状況にあるわけです。
自分の働きぶりを変えずに
この現状を変えようとすると、
当然、会社との軋轢を生む可能性が生じることを
覚悟することになります。
自分がどれだけ普段一生懸命仕事をしているか、
それだけ成果を生み出しているか等を
アピールする方法もあるでしょうし、
就業規則等の規程に根拠を見つけて、
「就業規則には毎年4月に昇給するって書いてあるじゃないですか」と
交渉する方法もあるでしょう。
個人で加入できる労働組合に加入して、
助っ人を加えて、会社に交渉する方法もあります。
後半の選択肢になればなるほど、
会社との関係は決裂していきますし、
その結果、昇給やボーナスが出るかどうかも
分かりませんが、言うだけ言ってみたい、
やれることはやってみたい、という場合は、
こういう選択肢を取る人もいます。
2−2は会社からも歓迎されやすい選択肢です。
今の仕事だけをするのではなく、
会社が許してくれそうな範囲の中で、
いろいろな仕事を引き受け、
会社にとって必要不可欠のスタッフになっていきます。
プラスαの仕事については、
ボランティア(=将来への布石)だと思って、
割り切ります。
単なる一スタッフとしておいておくのはもったいないと、
会社が判断すれば、
田村さんの実力に応じた仕事を正式に任せるようになり、
その仕事に応じた給料に切り替わる可能性が高いです。
私の知り合いの女性は、
数百人規模の会社のアルバイトから初めて、
数年で取締役にまで登り詰めました。
当然、取締役になった時の収入は
アルバイトの時の収入とは全く次元が変わります。
もちろん、このように活躍できる実力を身につけ、
実際に発揮していても、
会社はいいようにこき使うだけの場合もあります。
ただ、実力は確実に増していますので、
他社が放っておかなくなります。
逆に言うと、他社が放っておかないくらいの、
市場価値の高い人になっていくことを目指していきます。
3の選択肢(転職)ももちろん検討に値しますが、
今の実力を冷静に判断した方がよいでしょう。
転職を本気で考えるのなら、
逆に今の会社で身につけられるものは
給料になる、ならないは関係なく、
貪欲に身につけていった方がいいです。
今の会社で大失敗しても、
せいぜい叱られるか、給料が多少減るかくらいです。
転職を本気で考えているのなら、
多少給料が減ってもいいじゃないですか。
それよりも、会社という場を
自分を成長させる場と捉えて、
いろいろと経験することを優先した方がいいと思います。
その経験は転職の際にも有利になりますし、
転職後も役に立つでしょう。
4の選択肢(独立)は尻込みする人が多いと思いますが、
独立をした経験がある私にとっては、
現実的な選択肢の一つだと思います。
借金をしなくても、できる仕事はたくさんあります。
今の自分で人の役に立てることって何だろう、と
真剣に考えて、身近なところから始めていけば、
さほどリスクはないと思います。
誰しも、その人固有の役割と言うか、使命があります。
人に喜ばれることで、自分にとっても苦にならず、
楽しくできることを模索してみましょう。
今の時代は、ブログ、フェースブック、ホームページ等、
無料で自分の広告ができる媒体も増えています。
独立したからといって、必ずしも
収入増になるとは限りませんけど、
頭を振り絞って考えれば、
何か見つかるかもしれません。
今、手取りで20万円弱ということですから、
20日稼働で、1日1万円いただけるビジネスってないかな、
というお話です。
場所は自宅。人は雇わない。
できれば、何かを仕入れることもないビジネスですと、
さらにリスクは減ります。
1個500円のものを毎日20個買ってもらえば1万円。
1個2万円のものを2日に1回買ってもらっても、
1日あたり1万円です。
あるいは、同じ人が毎月1万円支払ってくれる
ビジネスというのもいいです。
そういう人が20人集まった段階で、
今の収入と同じ。
しかも、一人が「もういいです」と
サービスを断ってきても、
減る金額は1万円。
20万円が一気になくなるわけではありません。
4の選択肢は生き方がガラッと変わります。
どのようなビジネスにするかは田村さん次第。
軌道に乗るまでは大変ですが、
いったん軌道に乗れば、
やりがいのある、楽しい毎日になる可能性が高いです。
...と、ここまで書いてみましたが、
私はきっと、この新聞記事の中にあった
「自分が置き去りになったような気分」
という言葉にひっかかったのだと思います。
この気分は新聞記者が勝手に書いたものであり、
先日の日経新聞に下記の記事が出ていました。
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「自分には関係のない話」。
東京都町田市に住む派遣社員の田村優子さん(31、仮名)が
こうつぶやいたのは11月中旬、
最近盛り上がる賃上げ論議を耳にした時のことだった。
都内の放送機器の製造工場で週5日働き、
月給は手取りで20万円弱。
高校を卒業し働き始めてからボーナスをもらったことも、
給与が上がったこともない。
「独身で実家暮らしなので何とかなっている」が、
賃上げ論議で盛り上がる同僚を見ると、
自分が置き去りになったような気分になる。
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田村さんが本当に「自分が置き去りになったような気分」に
なっているのかどうか。
新聞記者が創作して書いた文章かもしれないので、
何とも言えませんが、
田村さんが収入を増やしていく道はないものかと、
いくつかの選択肢を考えてみたいと思います。
私が思いつくところでは、
下記のような選択ができるんじゃないかと思っています。
1 収入増は諦める
今まで増えなかったんだから、これからも増える可能性は少ない。
増える可能性が少ない会社に所属しているのだから、
収入が増えないことに不満を感じないような考え方を持つ。
2 今の会社で収入増の道を探る
1 今の働きぶりの状態を変えずに会社に交渉する。
2 会社にとって有用な働き手となり、
実力を認めてもらう。
3 他社に転職する
2の選択肢が田村さんにとって現実的ではない、
あるいは負担が多すぎるのであれば、
今よりも多い収入を提示してくれる他社に
転職をする。
4 独立して、自分の責任で自分の収入を増やす道を模索する
他にも、高収入の男性と結婚して、
働かずに優雅な生活を送る等、
いろいろな選択肢はあるのですが、
働くことを前提にして、上記の中で考えてみたいと思います。
1は多くの人達が現実的に選んでいる選択肢です。
18歳で今の会社に就職して31歳までの13年間、
ボーナスもない、昇給もない会社ですから、
これからもこの状態が続く可能性が濃厚です。
この現実を受け入れて、収入面以外の魅力ややりがいを見つけ、
前向きに生きていくというのも一つの選択肢だと思います。
2−1はちょっと過激な選択肢です。
会社はボーナスも昇給もなくてよいと考えている、
あるいは(経営が苦しい等の事情で)
支給できない状況にあるわけです。
自分の働きぶりを変えずに
この現状を変えようとすると、
当然、会社との軋轢を生む可能性が生じることを
覚悟することになります。
自分がどれだけ普段一生懸命仕事をしているか、
それだけ成果を生み出しているか等を
アピールする方法もあるでしょうし、
就業規則等の規程に根拠を見つけて、
「就業規則には毎年4月に昇給するって書いてあるじゃないですか」と
交渉する方法もあるでしょう。
個人で加入できる労働組合に加入して、
助っ人を加えて、会社に交渉する方法もあります。
後半の選択肢になればなるほど、
会社との関係は決裂していきますし、
その結果、昇給やボーナスが出るかどうかも
分かりませんが、言うだけ言ってみたい、
やれることはやってみたい、という場合は、
こういう選択肢を取る人もいます。
2−2は会社からも歓迎されやすい選択肢です。
今の仕事だけをするのではなく、
会社が許してくれそうな範囲の中で、
いろいろな仕事を引き受け、
会社にとって必要不可欠のスタッフになっていきます。
プラスαの仕事については、
ボランティア(=将来への布石)だと思って、
割り切ります。
単なる一スタッフとしておいておくのはもったいないと、
会社が判断すれば、
田村さんの実力に応じた仕事を正式に任せるようになり、
その仕事に応じた給料に切り替わる可能性が高いです。
私の知り合いの女性は、
数百人規模の会社のアルバイトから初めて、
数年で取締役にまで登り詰めました。
当然、取締役になった時の収入は
アルバイトの時の収入とは全く次元が変わります。
もちろん、このように活躍できる実力を身につけ、
実際に発揮していても、
会社はいいようにこき使うだけの場合もあります。
ただ、実力は確実に増していますので、
他社が放っておかなくなります。
逆に言うと、他社が放っておかないくらいの、
市場価値の高い人になっていくことを目指していきます。
3の選択肢(転職)ももちろん検討に値しますが、
今の実力を冷静に判断した方がよいでしょう。
転職を本気で考えるのなら、
逆に今の会社で身につけられるものは
給料になる、ならないは関係なく、
貪欲に身につけていった方がいいです。
今の会社で大失敗しても、
せいぜい叱られるか、給料が多少減るかくらいです。
転職を本気で考えているのなら、
多少給料が減ってもいいじゃないですか。
それよりも、会社という場を
自分を成長させる場と捉えて、
いろいろと経験することを優先した方がいいと思います。
その経験は転職の際にも有利になりますし、
転職後も役に立つでしょう。
4の選択肢(独立)は尻込みする人が多いと思いますが、
独立をした経験がある私にとっては、
現実的な選択肢の一つだと思います。
借金をしなくても、できる仕事はたくさんあります。
今の自分で人の役に立てることって何だろう、と
真剣に考えて、身近なところから始めていけば、
さほどリスクはないと思います。
誰しも、その人固有の役割と言うか、使命があります。
人に喜ばれることで、自分にとっても苦にならず、
楽しくできることを模索してみましょう。
今の時代は、ブログ、フェースブック、ホームページ等、
無料で自分の広告ができる媒体も増えています。
独立したからといって、必ずしも
収入増になるとは限りませんけど、
頭を振り絞って考えれば、
何か見つかるかもしれません。
今、手取りで20万円弱ということですから、
20日稼働で、1日1万円いただけるビジネスってないかな、
というお話です。
場所は自宅。人は雇わない。
できれば、何かを仕入れることもないビジネスですと、
さらにリスクは減ります。
1個500円のものを毎日20個買ってもらえば1万円。
1個2万円のものを2日に1回買ってもらっても、
1日あたり1万円です。
あるいは、同じ人が毎月1万円支払ってくれる
ビジネスというのもいいです。
そういう人が20人集まった段階で、
今の収入と同じ。
しかも、一人が「もういいです」と
サービスを断ってきても、
減る金額は1万円。
20万円が一気になくなるわけではありません。
4の選択肢は生き方がガラッと変わります。
どのようなビジネスにするかは田村さん次第。
軌道に乗るまでは大変ですが、
いったん軌道に乗れば、
やりがいのある、楽しい毎日になる可能性が高いです。
...と、ここまで書いてみましたが、
私はきっと、この新聞記事の中にあった
「自分が置き去りになったような気分」
という言葉にひっかかったのだと思います。
この気分は新聞記者が勝手に書いたものであり、
田村さんの本心ではないかもしれませんが、
置き去りになった気分に浸って終わりではなく、
それでは私はこれからどうするか、という気持ちを
ぜひ持ってもらいたいと思いました。
誰も自分の人生を肩代わりしてくれません。
置き去りになった気分に浸って終わりではなく、
それでは私はこれからどうするか、という気持ちを
ぜひ持ってもらいたいと思いました。
これからどうするか、と前向きに考えたのであれば、
どの選択肢にも優劣はないと思います。
誰も自分の人生を肩代わりしてくれません。
自分の人生は自分で切り開いていこうとする
気概を持ってもらいたいです。
こういう気概を持てば、
きっとそれに共感を示してくれる人達が、
田村さんに援助や応援の手を差し伸べてくれると思います。
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